記憶術で覚えるイーサネット②イーサネットフレーム、MACアドレス
今回はイーサネットのイーサネットフレームとMACアドレスをお伝えします。
試験に合格する上でTCP/IPで押さえておくべきキーワードを記憶術を使ったりして覚えやすいようにしていきます。ここでの記憶術と言っているのは、イメージ図や語呂合わせなどを使います。少しでもあなたが記憶に残るように書いていきます。
イーサネットフレームのEtherヘッダ
イーサネットフレームとは、データリンク層を流れているデータです。
実際の通信に流れているフレーム全体を見てみると、Ether/IP/TCPの情報が埋め込まれています。例えば、IPヘッダは、届けたいIPアドレスが書き込まれています。
今回覚えていただきたいのは、イーサネットフレームのEtherヘッダとFCSのところです。Etherヘッダのところを拡大して下に書いています。ヘッダの中身を覚えることはICND1を合格する上ですごく重要です。
Etherヘッダの3つ、お尻につくFCS、最大フレームサイズの1518byteは、すごくすごく大切なので暗記しましょう!
- 宛先MACアドレス
- 送信元MACアドレス
- タイプ
- FCS
Etherヘッダを扱うのは、データリンク層です。データリンク層で通信するためには、相手のMACアドレスが必要です。MACアドレスとは、ネットワークインタフェースカードに書き込まれた48ビットの情報です。相手に届けるためにEtherヘッダに宛先MACアドレスの情報が書き込みます。
次に自分のMACアドレスも書き込みます。これが送信元MACアドレスです。
タイプは、上位の層のネットワーク層のプロトコルを判断するために使用します。IPv4なのか、IPv6なのかという情報です。
お尻のFCSは、Frame Check Sequence。つまりフレームが正しいかチェックしているのです。もしフレームがおかしいと相手はFCSの計算によって気づくので再送を要求できるのです。
手紙を送ることを想像してみましょう。手紙には宛先と送信元が必要です。Etherヘッダの場合には、(1)宛先、(2)送信元(自分)のMACアドレス、あなたの好みの(3)タイプを書いて最後のお尻にFCSをつける!
こんなイメージで覚えちゃいましょう。
イーサフレームの最大サイズ
イーサフレームの最大サイズは、1518バイトです。この最大サイズを覚えておくことも大切です。
イーサフレームは、いちごのケーキが嫌いでいちご嫌(1518)
なお、パケットサイズの最大は?と聞かれることがあるので、少し注意です。これはイーサフレームからEtherヘッダとFCSを除いたサイズのことで、この最大は1500バイトです。EtherヘッダとFCSは、合計18バイトなので、1518-18=1500バイト となります。
MACアドレス
先に述べた通り、データリンク層でコンピュータ間で通信するためには、MACアドレス情報が必要になります。MACアドレスは、ネットワークインタフェースカードに書き込まれた48ビットのアドレスです。
下記の赤い四角は、MACアドレスです。98:e0:d9:8d:35:f7となっています。これは私のMacBookの内臓無線LANのMACアドレスです。ターミナルからifconfigで見られます。Windowsでしたらコマンドプロンプトからifconfigで見ることができます。
最初の24ビットは、OUI (Organizationally Unique Identifier)と言ってメーカーごとに決まったユニーク(一意)のコードです。Ciscoだったらいくつ、Juniperだったらいくつと重複しないように決まっています。こういうのは英語でイメージを掴むといいですね。
後半の24ビットは、自由に割り当てることができます。
98:e0:d9:8d:35:f7を例に取ると、以下のようになります。
- 前半24ビットは、98:e0:d9
- 後半24ビットは、8d:35:f7
先に述べた通り、前半24ビットは、メーカーごとに決まっています。このコードは検索することができます。
以下のサイトで98:e0:d9と検索するとメーカー名はAppleと出てきます。
MACアドレスで覚えて置くこと
- MACアドレスは、48ビット。AKB48風にMAC48で覚えるといいです。
- 前半24ビットは、メーカー独自。
以上、ご覧になっていただきましてありがとうございました。
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