IPアドレスを調べてどこの会社持ち物か見てみよう WHOIS 基礎からのネットワーク④
今回は、IPアドレスは誰が持っているのか?という話をお伝えします。
通信するために相手を特定するために使用するIPアドレス。実はインターネットをする際にはIPアドレスを勝手に設定しても通信することが出来ないんです。なんででしょう?
今回の記事を読むことで、IPアドレスがどうなっているのかってことがよりイメージが湧くと思います。
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IPアドレスは勝手に設定できない。
IPアドレスは、世界的に管理されています。管理をしているため、同じIPアドレスはありません。たとえば、YahooならYahooが持っているIPアドレス、Googleが持っているIPアドレスというように決まっています。
ですので、勝手に適当なIPアドレスを設定しても、インターネットで利用することが出来ません。
日本のIPアドレスの管理は、JPNICという団体が行なっています。
少し小話 -IPアドレスには、2種類ある-
IPアドレスには、IPv4(バージョン4)と、IPv6(バージョン6)の2種類あります。
192.168.0.1など 「.」で区切ったのは、IPv4です。
IPv6は、「:」で区切っています。0000:0000:0000:0000:0000:0001といった感じです。
なぜ2種類あるかというと、既にIPv4は、新しく割り当てるものが無くなったのです。IPv4は、たった43億個しかないのです。世界の人口が60億人ですから、1人1個も使えないのです。
新しくIPアドレスをもらう場合は、もうIPv6だけになります。この詳しい話を知りたい場合は、下記の記事が参考になります。
IPアドレスが誰が持っているか調べる
こちらもJPNICで調べられます。WHOIS(フーイズ)と言います。英語のwho is です。
サイトを開いて、左下の方に検索画面があります。そこにIPアドレスを入力して検索します。
検索すると、下の画像のような結果が出てきます。赤線で書いてあるのが会社名です。私が検索した「118.23.36.248」は、大手プロバイダのOCNの持ち物です。会社はNTTコミュニケーションズですね。
ただ、たまに「該当するデータはありません」と出てきます。これはちゃんと企業が情報を登録していないからです。
Tracerouteの結果からIPアドレスを調べてどこの会社の装置を通っているか見てみよう。
下の画像は、私の自宅からYahooまでtracerouteをした結果です。tracerouteは、宛先までどのルータを通っているか調査するコマンドです。17番目にyahooが出てきますので、16台のルータを通ったことになります。
ルータのIPアドレスを1つ1つWHOISで検索して、調べた結果が下のようなネットワークです。自宅からYahooまでのルータがほとんどOCNでした。これがYahooじゃなくて海外のサイトだったら、もっといろんな会社を通っているんでしょうね。
自宅のIPアドレスがWHOISで出てこない
それはプライベートIPアドレスだからです。
プライベートIPアドレスは、自宅や限られたネットワークでも設定することが出来ます。
そのプライベートIPアドレスの範囲は、以下の表のように決まっています。私の自宅の1番目の「192.168.11.1」や2番目の「10.240.183.1」は、プライベートIPアドレスです。
クラスA | 10.0.0.0~10.255.255.255 |
クラスB | 172.16.0.0~172.31.255.255 |
クラスC | 168.168.0.0~192.168.255.255 |
先ほど、IPアドレスは、世界的に管理をしていて同じものはないと言いました。こちらのIPアドレスは、グローバルIPアドレスと言います。もう無くなってしまったのは、IPv4アドレスのグローバルIPアドレスです。
IPv4アドレスの構成 – ⑤グローバルIPとプライベートIPアドレス
まとめ
今回はIPアドレスが誰の持ち物か?と言うことをお伝えしました。IPアドレスは、WHOISで検索をして調べることが出来ます。
世界的に管理をされていて、重複することはありません。このIPアドレスをグローバルIPアドレスと言います。
反対に自宅や限られたネットワークで利用できるのが、プライベートIPアドレスです。