ネットワークの基礎を覚える ④光ファイバケーブルをマスターする
今回は、光ファイバケーブルのお話をします。CCNAの試験に合格するためには、特徴を抑えるのがポイントです。
わかりにくい用語はできるだけ使わないので書きますので、知識ゼロの方でもイメージが湧くかと思います。
光ファイバケーブルは、一般家庭には馴染みがないのでイメージが湧かないかもしれません。でも、実際のネットワークの現場では光ファイバケーブルは当たり前のように利用されています。同じビル内のルータ同士をつなげたり、別のビルにあるルータ同士をつなげるためにも利用します。でも、なぜ光ファイバケーブルが利用されていくのでしょうか?
ではさっそく見ていきましょう。
光ファイバケーブル
光ファイバケーブルは、電気信号を光信号に変えて通信します。電気信号は、コンピュータが通信する際に出すものです。
1つ目の特徴は、ツイストペアケーブルに比べて、ノイズに強いです。そのため、長距離通信に向いています。ツイストペアケーブルは、たった100mだけです。同じフロアで利用するのが限界です。光ファイバケーブルは、最長で40kmです。よく東京都内での接続でも40km以内だったら、1本の光ファイバケーブルだけでつなげることもあります。
2つ目の特徴は、高速通信が可能です。大量のデータを一度に伝送(転送)することができます。
マルチモードとシングルモード
光ファイバケーブルには、「マルチモード(MMF)」と「シングルモード(SMF)」の2つあります。
マルチモードのMMFは、Multi Mode Fiber。シングルモードのSMFは、Single Mode Fiber。利用するシーンによって、どちらを利用するかが異なります。
この2つの違いや特徴は押さえておく必要があります。細かい違いは数多くありますが、試験で合格するレベルに持っていくには、下記だけ押さえておけばいいでしょう。
マルチモードとシングルモードの違い
マルチモード | シングルモード | |
コア径 | 約50μm、約62.5μm μmは、1000分の1ミリ |
約9μm |
伝送距離 | 短距離。最大2km | 長距離。最大40km |
コスト | 安い | 高い |
コア径とは
コア径は、光ファイバの直径です。この直径が小さいほど長距離に伝送することができます。直径小さければ、光の反射が少なくなるため効率よく伝送することができます。
クラッドは、屈折率の低い素材です。コア径は、屈折率の高い素材です。屈折とは光の進み方です。この屈折が少ない方が高速伝送ができます。
屈折率の高い「コア径」を、屈折率の低い「クラッド」で閉じ込めて、光を曲げて伝送しているのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は光ファイバケーブルについて見てきました。イメージできたでしょうか?
特徴については、試験に合格する上では必ず覚えた方がいいので、頑張って覚えましょう!!