記憶術で覚えるRIP-①ディスタンスベクターの問題点と回避策
CCNAのICND1の範囲であるRIPのうち、今回の記事ではディスタンスベクターの問題点と回避策を取り上げます。
試験に合格する上でRIPで押さえておくべきキーワードを記憶術を使って覚えるようにします。ここでの記憶術と言っているのは、イメージ図や語呂合わせなどを使います。少しでもあなたが記憶に残るように書いていきます。
ただ、RIPの動作については、ここでは取り上げません。動作をわかりやすく解説しているサイトや書籍はいっぱいありますので、そちらをご参照いただければと思います。o(_ _)o
まず、ICND1の試験に合格する上で覚える必要がある項目を列挙します。
■押さえておくべき項目
- ディスタンスベクタRIPの基本的な動作←ここでは取り上げません。
- ①ディスタンスベクターの問題点と回避策←今回の記事
- 無限カウント
- ルーティングループ
- RIPのタイマー
- RIPv1とRIPv2の違い
- コマンド
- 設定
- showコマンドとそれぞれの意味
- 経路集約
- passive
- デフォルトルート
- RIPタイマーの変更
ディスタンスベクターの問題と回避策
ディスタンスベクターのRIPでは、無限カウントやルーティングループといった問題が発生します。平たく言うとルーティングがおかしくなって通信できない状態になってしまいます。
これを回避するためにさまざな手法があります。
無限カウントの問題を回避する方法
無限カウントは、間違った経路情報を交換することによってメトリックが無限に増加してしまう現象です。RIPのメトリックは、ルータのホップ数ですね。そのため、RIPでは最大ホップ数を15までとしています。
では、覚え方、いきます。
最大ホップ数は、いちご(15)
なんか、ホップといちごって似てませんか?ホップって何?って方は、こちらをクリックしてイメージしてください。
緑色のいちごみたいじゃないですか??最大ホップ数は、いちご。これで覚えてみてはいかがでしょう!?
ルーティングループの問題を回避する方法
ルーティングループは、ルーティング情報の交換がうまくいかなくて、行きたい相手に到達できず、くるくるルータを回ってしまうことです。私が若いころ、RIPではないですが、別のルーティングプロトコルで設定ミスをしてしまってルーティングループをさせてしまって通信を止めちゃったなー。
と話しを戻して、RIPのルーティングループの回避する方法を話します。
RIPのルーティングループを回避する方法はたくさんあって、まずその技術の名前を暗記する必要があります。
- スプリットホライズン
- ルートポイズニング
- ポインズリバース
- ホールドダウンタイマー
- トリガーアップデート
まずはこの名前を思い出す必要があるので、頭文字を取ってこう覚えます。
スルーポホト
全く意味がないですね(笑)何度も唱えて覚えましょう。
では続いてその機能がどういうものか見ていきましょう。
スプリットホライズン
スプリットホライズンの機能は、「受信した経路情報を送りかえさない」です。隣のルータから経路情報を受信したらそのルータに送りかえさないです。これによってルーティングループを回避します。
私は最初にこの言葉を聞いた時、全然覚えられませんでした。。スプリットホライズンが経路情報を送りかえさない。全然わからない。
どうやって覚えたかというと、ホライズンって日本語にすると水平線です。水平線を一本線のようにイメージします。
一本線なので送りかえさない感じですよね?これをイメージすると覚えやすいと思います。
ルートポイズニング
これは、ホップ数を16にして経路情報を隣のルータに送信する機能です。RIPの最大ホップ数はいちご(15)ですから、16は使えない経路ということです。
覚え方は、毒の色(16)を付けるです。
英語で意味を考えるとイメージしやすいと思います。
ポインズニングは、毒をつけるという意味です。ポイズンは毒。
ポイズンリバース
無効な経路、つまりホップ数が16の経路を受けると送り返すという機能です。
覚え方は、英語そのまんま。毒を返す。
スプリットホライズンでは、受信した経路を返さない機能でした。ポインズリバースは毒を受け取ったら返します!
ホールドダウンタイマー
ダウンした経路を誤ってルーティングテーブルに書き込まれないように、ある程度の時間を待つ機能です。時間は180秒。
単純にホールドするタイマーで覚えちゃいましょう。
トリガーアップデート
これはネットワークの障害を検知してアップデートする機能です。RIPは定期的に経路情報をアップデートしますが、障害をトリガーにしてアップデートをします。
障害をトリガーアップデートで覚えましょう。
まとめ
語呂合わせやくだらない(笑)方法を書いてみました。でもこうやって覚えたほうが記憶に定着しやすいからすごく大切なことだと思います。
また懲りずに続きを書いていきます。
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