ルーティング-ダイナミックルーティング①

ダイナックルートは、動的に経路を学習することです。

スタティックルートでは、手動で経路を設定する必要がありました。

でも、ダイナミックルートは、お互いダイナミックルーティングを有効にしてしまえば、あとは自動で経路を交換してくれます。

ダイナミックルートのイメージを絵にして見ました。

 

ルータAとルータBがダイナミックルーティングを有効にしました。

そうすると、ルータAは、ルータBが持っている172.16.0.0/16と172.16.1.0/16の経路を自動で学習することができるのです!なんて便利な。そうすると、ルータAは、学習した経路をルーティングテーブルに書き込みます。学習した2つの経路あてのパケットが届いたらルータBに転送すればいいんだな!ということがわかるのです。

ルーティングプロトコルの種類

ここではいくつか定義を覚える必要があります。

IGPとEGP

IGPとは、Interior Gateway Protocol といって内部で利用するプロトコルです。簡単に言うと、会社の中で利用します。

EGPとは、Exterior Gateway Protocol といって外部で利用するプロトコルです。簡単に言うと、会社同士が接続するときに利用します。インターネットでは、会社同士のルータがいっぱい繋がって出来ています。

また、ASという単語も覚えましょう。AS(Autonomous System)は、自律システムと呼ばれています。1つの運用ポリシーで管理されているネットワークです。うーん、少しイメージしにくいですね。

絵でイメージしてみましょう。

ASは、AS1,2,3とあります。それぞれ別の会社と思ってください。AS1のネットワークを持っている会社、AS2のネットワークを持っている会社といった感じです。

IGPは、AS内部で使用します。EGPは、AS同士で使用します。

IGPとEGPの実際のルーティングプロトコルは、以下に分類されます。

  • IGP
    • RIP、OSPF、EIGRP、IS-IS
  • EGP
    • BGP

同じAS内、つまり同じ会社の中でRIP、OSPF、EIGRP、IS-ISは使用します。しかし、AS間では基本的に使用しません。AS間は、BGPを使用します。理由は、BGPは経路制御に優れているからです。詳しくは説明を省略しますが、機会があったら説明をします。

次回に続く。

 

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