CCNA対策 IPアドレスの計算-①サブネットマスクを求める問題 -Part1

今回は、CCNA対策としてサブネットマスクを求める問題を書いていきます。

問題の傾向と2進数から10進数に変換できるやり方が分かれば、回答できます。そして何度も問題と解いて、慣れてしまうことが最も大切です。大丈夫です。数学が大の苦手な私でも解けることができました。

サブネットマスクは、どこまでがネットワーク部・サブネットワーク部か判別するためのものでしたね。

サブネットマスクが「255.255.255.0」の場合、2進数は、11111111 11111111 11111111 00000000 です。

問題

192.168.0.0を8つのサブネットに分割します。それぞれのサブネットには最大で30のホストアドレスが必要です。さて、サブネットマスクは?

求め方

求め方を順番に書いていきます。

(1) 192.168.0.0のアドレスクラスとサブネットマスクを考える

192.168.0.0のアドレスクラスは、クラスCです。サブネットマスクは、255.255.255.0(24ビット)です。24ビットは、クラスCのナチュラルマスクですね。

(2) サブネットワーク部を決める

8つのサブネットに分割するには、何ビット借りる必要があるのか計算します。

  • 1ビット借りたら、21= 2つのサブネット ←足りない
  • 2ビット借りたら、22= 4つのサブネット ←足りない
  • 3ビット借りたら、23= 8つのサブネット ←足りる!

23なのでサブネットワーク部は3ビット借りればいいということがわかりました。

しつこいですが、2進数から10進数の変換は、下記のテーブルを覚えると便利です。

(3) ホスト部が何ビットか確認する

サブネットワーク部は、3ビットだったので、ホスト部は、8-3 = 5ビットです。

計算式は、

25-2=30 。1つのサブネットあたり、ホストアドレスは30個作ることができます。

です。-2は、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスです。ホストアドレスとして利用できないので-2をします。

(4)サブネットマスクを計算する

サブネットマスクで3ビット借りました。

192.168.0.0は、クラスCです。サブネットマスクの24ビットに3ビットを足してあげます。27ビットになります。

2進数にすると、下記のようになります。

11111111 11111111 11111111 11100000

第4オクテットが、11100000です。下記の変換テーブルを使って計算すると、

128 + 64 + 32 + 0 + 0 + 0 + 0 + 0 = 224です。

11111111 は、255なので

答えば、255.255.255.224 です。

サブネットマスク早見表を覚えて計算を速くする

サブネットマスクを2進数にしてから10進数にすると計算するのに時間がかかります。それよりもサブネットマスクの値の計算だったら、けた数によって、サブネットマスクの値を覚えてしまった方が断然早いです。

表の見方は、けた数1が128です。これは、1けた目が1で、”10000000″ということです。

上の問題では、サブネットマスクを3借りたので、11100000 でした。サブネットマスクは、224 になります。

この表は絶対に覚えてくださいね!1けた目の128を思い出せれば、あとはその値を半分にしていくだけ。(重要)

128 だから 2けた目は64を足して192、3けた目は64の半分の32を足して224..といった具合です。

【サブネットマスク早見表】

さっきの問題をサブネット早見表を使って計算する

192.168.0.0を8つのサブネットに分割します。それぞれのサブネットには最大で30のホストアドレスが必要です。さて、サブネットマスクは?

求め方

(1) 192.168.0.0のアドレスクラスとサブネットマスクを考える【さっきと同じ】

192.168.0.0のアドレスクラスは、クラスCでサブネットマスクは、255.255.255.0(24ビット)です。

(2) サブネットワーク部を決める【さっきと同じ】

8つのサブネットに分割するには、何ビット借りる必要があるのか計算します。

  • 1ビット借りたら、21= 2つのサブネット ←足りない
  • 2ビット借りたら、22= 4つのサブネット ←足りない
  • 3ビット借りたら、23= 8つのサブネット ←足りる!

23なのでサブネットワーク部は3ビット借りればいいということがわかりました。

(3) ホスト部が何ビットか確認する【さっきと同じ】

サブネットワーク部は、3ビットだったので、ホスト部は、8-3 = 5ビットです。

計算式は、

25-2=30 。1つのサブネットあたり、ホストアドレスは30個作ることができます。

です。-2は、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスでホストアドレスとして利用できないので-2をします。

(4)サブネットマスクを計算する【ここが違う】

サブネットマスクで3ビット借りました。

192.168.0.0は、クラスCなので、サブネットマスクが24ビットに+3ビットをして27ビットになりました。

2進数にすると、下記のようになります。

11111111 11111111 11111111 11100000

第1オクテットから第3オクテットは、11111111です。下記のサブネットマスク早見表の通り、8けたまであるので255です。

第4オクテットは、11100000です。3けたなので224です。

 

【サブネットマスク早見表】

答えば、255.255.255.224 です。

 

まとめ

サブネットマスクを求める問題では、以下の要点を押さえておくと早く計算できます。

  • サブネットワーク部の求め方
    • 求め方の手順。今回は、(1)〜(4)の順番で求めるということ。
    • 何ビット借りたら、どれだけのサブネットを作成できるのかという理解
      • 3つ借りるだったら、23= 8つ
    • サブネットマスク早見表を使ってサブネットマスクを素早く10進数にする。
      • 11100000だったら、一瞬で224 となるように覚える。

以上になります。続いて、別の傾向の問題を出してみます。

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