IPv4アドレスの構成 – ⑤グローバルIPとプライベートIPアドレス
今回は、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスについてお伝えしていきます。実はみなさん、意識しなくてもこの2つのIPアドレスを利用しています。インターネットを利用する時、自宅の時、会社の時。ではどういったものか見ていきます。
IPv4アドレスには2種類ある
IPv4アドレスには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがあります。
グローバルIPアドレスとは、インターネット上で利用するIPアドレスです。みなさんがインターネットをしているとき、グローバルIPアドレスを使用して通信しています。たとえば、自分が利用しているグローバルIPアドレスを知りたいのでしたら、確認くんを見るとわかります。あなたのIPアドレス(IPv4)の項目に表示されています。
対して、プライベートIPアドレスは、インターネット上で利用できないIPアドレスです。プライベートという名前から少しだけわかるように、内部で使用するものです。たとえば、社内の中だけで使用したり、自宅だけで利用したりします。
下の絵のとおり、プライベートIPの192.168.0.1/24というホストAがインターネット上にあるルータという装置に通信しようとしても、通信できません。プライベートIPアドレスは、インターネットで利用できないからです。
なぜグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスに別れている?
自宅の中までグローバルIPアドレスを利用してしまうと、圧倒的に数が足りないからです。IPv4アドレスの数は約43億個。世界の人口が約60億人ですから、1人1個も利用することができないでよね。みなさんの自宅にはインターネットをする機器がたくさんあると思います。スマホ、パソコンなど1台だけじゃないですよね。
平たくいうとプライベートIPアドレスは、グローバルIPアドレスを節約するためにあるものです。
プライベートIPアドレスの範囲
プライベートIPアドレスは範囲が決められています。各クラスと範囲は絶対に覚えてくださいね!CCNAでも出ますし、ネットワークエンジニアの仕事としても当たり前のように使用しています。
クラスA | 10.0.0.0~10.255.255.255 |
クラスB | 172.16.0.0~172.31.255.255 |
クラスC | 168.168.0.0~192.168.255.255 |
まとめ
今回は、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスをお伝えしました。
- グローバルIPアドレスは、インターネットで利用できる
- プライベートIPアドレスは、内部だけで利用できる
- プライベートIPアドレスは、クラスA~Cがあって、それぞれ範囲が決められている。
なお、最後に補足ですが、IPv4アドレスのグローバルIPアドレスは、2011年に割り振りを終えました。つまり、いま使いたい!といって申請してもらえない状況です。ではどうするかというと、他の企業からIPv4アドレスを買い取るか、IPv6アドレスを利用することになります。
以上です。ご覧になっていただきましてありがとうございました!
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