IPv4アドレスの構成 – ①10進数と2進数の変換を覚える
今回の記事では、10進数と2進数の変換についてお伝えしていきます。少し計算する必要があります。でも大丈夫です。高校時代数学0点を連発した私でも大丈夫でした。というのも、割り算ができれば覚えることができるからです。
この10進数と2進数の変換は、IPアドレスの計算のために必要になります。
ここを覚えることができれば、ネットワークエンジニアとしての第一歩を踏み出したようなものです。今まで全くわからなかったネットワークのことがだんだん理解できるようになって楽しくなるはずです!
10進数
10進数は、「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」の10個の数字を組み合わせです。普段の生活で私たちが見ている数字です。
IPv4アドレスの「192.168.0.1」という数字も10進数で書いてあります。私たち人間が一番理解しやすい数字です。
2進数
2進数は、「0、1」で表されます。コンピュータは、「0、1」で計算をします。計算するために10進数を2進数に変えているのです。
10進数と2進数
じゃあ10進数を2進数ではどのように表すのでしょうか。
- 10進数の0 は、2進数でも0
- 10進数の1 は、2進数でも1
- 10進数の2 は、2進数で2、、ではない。
答えは、10となります。
続けて表記すると以下のようになります。計算方法はこのあとで解説しますので、ここでは2進数は0と1の組み合わせなんだ程度に思っておいてください。
10進数 | 2進数 |
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 10 |
3 | 11 |
4 | 100 |
5 | 101 |
6 | 110 |
7 | 111 |
8 | 1000 |
9 | 1001 |
覚えること
ビットとバイトを覚えましょう。IPv4アドレスを表現するには、ビットとバイトをよく使います。
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10進数から2進数の変換
ここから割り算を利用します。変換するには2で割るだけなのでそんなに難しくありません。
ではさっそく10進数を2進数に変換してみましょう。168という10進数を2進数に変換してみましょう。
まず最初に168を2で割ります。
168÷2 = 84 で、2で割り切れます。ので 余りのところに 0 と書きます。
どんどん2で割っていきます。余りがあるときは、1と書きます。21÷2 = 10 余り1
最後の2÷1のところは、0 余り1と書きます。
そして、最後に余りのところを下から順番に並べると 10101000となります。
これが168を2進数に変換した値になります。
この10進数を2進数に変換する計算は、何度も何度もやれば慣れると思います。
2進数から10進数の変換
先ほど、168を2進数にしたのでそれを流用してみます。
168の2進数は、10101000でしたね。この2進数を10進数にするために下の図のように変換表に入れて見ます。
(128 x 1) + (64 x 0) + (32 x 1) + (16 x 0) + (8 x 1) + (4 x 0) + (2 x 0) + (1 x 0) = 168 となります。
繰り返すと、x0を抜かすと、128 + 32 + 8 = 168 になります。
ちなみにそれぞれの桁数の計算は、
- 1桁目の20は、2の0乗で1。
- 2桁目の21は、2の1乗で2
- 3桁目の22は、2の2乗で、2×2=4
- 4桁目の23は、2の3乗で、2x2x2=8
- 5桁目の24は、2の3乗で、2x2x2x2=16
- 6桁目の25は、2の3乗で、2x2x2x2=32
- 7桁目の26は、2の3乗で、2x2x2x2x2=64
- 8桁目の27は、2の3乗で、2x2x2x2x2x2=128
となっています。
なお、下記の10進数の変換表は、ネットワークエンジニアのIPアドレスの設計でも使います。(みんな頭に入っている感じ)
CCNAを受講する方は、絶対に覚えてください!IPアドレス計算が絶対に早くなります。試験中、2桁目の21は、2の1乗で2..とかやると時間のロスが多くなってしまいます。
まとめ
いかがでしょうか。ざっと読んだだけでは一発で理解するのは難しいかと思いますが、問題集などで練習していけば、覚えることができます。まとめるとこんな感じです。
- 10進数
- 10進数は、「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」の10個の数字を組み合わせ
- 2進数
- 2進数は、「0、1」で表される
- 10進数から2進数への変換
- 10進数を2で割って、余りの値を下から反対に並べると2進数の出来上がり
- 2進数から10進数への変換
- 2進数を変換テーブルに入れて計算する。168の場合は、(128 x 1) + (64 x 0) + (32 x 1) + (16 x 0) + (8 x 1) + (4 x 0) + (2 x 0) + (1 x 0) = 168 となる
以上になります。次回は、IPアドレスの構成する要素についてお伝えしていきます。
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